大学は生まれ変われるか―国際化する大学評価のなかで (中公新書)価格: 714円 レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 教育、とりわけ高等教育が国の産業競争力の源泉であることは論を俟たないであろう。ましてや、付加価値を生み出す源泉が資本集約的な製造業からITを中心とした頭脳集約的な産業にシフトしてきている現在においてはなおさらである。 その大学が危機に瀕していると著者の喜多村氏は説く。第三者機関による大学の評価やマスコミになるランキングが盛んになってきた背景を丹念に分析することにより社会のニーズと乖離した大学の姿を浮き彫りにし、「大学は必要なのか?」、「必要であるとするならば、そのあるべき姿はどのようなものか?」という本質的な質問を問うている。 喜多村氏は、さらに論を進め、海外の事例も紹介しながらこの |
性犯罪研究 (日本比較法研究所研究叢書)価格: 3,675円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 犯罪学の権威である著者の最新刊です。今回は日本に最近増えつつある性犯罪について考察がなされています。まえがきにあるとおり、体系書ではありませんが、犯罪学、性犯罪に関心のある読者にも読めるようになってあります。日本の性犯罪に関する様々な取り組みと欧米やオーストラリアなどの性犯罪者に対する処遇についても言及がなされています。今日多くなってきている性犯罪について考えるにはもってこいの本だと思います。この本を読めば日本の性犯罪者に関する更正プログラムが海外に比べて遅れている点がハッキリと判ります。犯罪学の第一人者の著書なので、読んで損はありません。 |
H8ビギナーズガイド価格: 2,940円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 本書はH8マイコン初心者向けに書かれています。但し、いきなりマイコン素人が入門する場合は努力が必要かも・・・。H8マイコン自体、他のワンチップマイコンでは物足りなくなった方向けのものなのでエントリーユーザーがいきなりこれを使うのは難しそうな気がします。内容は詳しく書かれており、お勧めの一冊です。 |
中央大学(法学部〈法律学科〉) [2009年版 大学入試シリーズ]価格: 2,079円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 出題形式は一貫してます。形式に十分に慣れ、よく出る単元を徹底的に復習するのが合格への近道。1年分でも多く「本物」を練習するのがベストです。 入試に対する不安も大幅に減らすことが出来ます。人気校ほど熱烈なファンが多く、入試問題を研究している人が多いため、偏差値だけで勝負が決まらない点は要注意です。 |
タイの歴史 (世界の教科書シリーズ)価格: 2,940円 レビュー評価:4.0 レビュー数:4 タイ人がどのような歴史観において教育されるのかという点をみるに関してはとても重要な本です。
短く例をあげますと、タイが枢軸国に「なった」、あるいは、「させられた」際には、密約として旧タイ領イギリス領、フランス領を日本が取り返した際にはタイへ返還することを日本と約束していました(実際に一時的ですが、これは実現しました)。一方でタイは連合国とは裏で連絡を取り合っており、典型的な二重外交を行っていました。
こういった外交上の駆け引きをまったく書かず、日本による強制的な枢軸国への組み込みであり、最初から連合国のシンパであったというような書き方はまさ |
立命館アジア太平洋大学誕生物語―世界協学の大学づくり価格: 1,208円 レビュー評価:4.0 レビュー数:4 留学生は、各国政府から募られた優秀な学生が集まっている。
しかし、2006年の定員1、5倍増により、学生の入試易化が発生した。
最近、徐々にではあるが、日本人学生の質が下がっていると感じる。
中には、APUを卒業後、有力企業、大学院に進学する者も少なくは無いが、勉強しない学生も多くいることは確かである。
果たしてこの本に書かれていることが本当なのか?
大学の一関係者として、読者にはぜひ読後、実際に立命館アジア太平洋大学を訪れてほしい。
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潰れる大学、潰れない大学 (中公新書ラクレ)価格: 756円 レビュー評価: 3.5 レビュー数:2 私がこの本を買った理由は、多くのアンケート調査結果が掲載されていることです。 ここ数年大学や教育に関する書物が多く出ています。大きく大別すると、「〜しなければ成らない」という概念論と、「他大学では〜している」という方法論をテーマにした書物が多いようです。 が、実際のところ何が正しいのか見分けがつきませんし、もし正しい方法があったとしても大学の状況によって形は変るものだと思います。 つまり、自大学に何が求められているのかという仮説をたて、それを満たす取り組みを行い、その取り組みが正しいかどうかを検証するというサイクルを繰り返す必要とするということです。このとき、この本の中 |
数学受験術指南 (中公新書 (607))価格: 693円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 「採点者の気持ちになって答案を書け」の一言に尽きるでしょう.
本書では,入試の採点などがどのようにして行われているのか,採点者はどのようなことを考えて採点をしているのかを紹介し,その上でどのような答案を書くべきかを指南してくれます.第6章には数学答案の書き方に対する具体的なアドバイスがあります.これらは,大学受験生に限らず中学生あたりから意識するとよいと思います.
単なるハウツー本を超えた非常に深い内容です.大学を出てしまったおじさんには直接には役に立ちそうにありませんが,本書の内容を踏まえてご自分のお子さんたちに蘊蓄をたれてみるのもよいか |